INTERVIEWEE
Style Syndicate
東洋大学の在学生3名により結成されたストリートダンスチーム。ダンスバトル日本一を決める「DANCE ALIVE HERO’S 2018」の学生部門「RIZE」にて優勝を果たす。
中島佳祐(なかじま けいすけ)
東洋大学経営学部経営学科4年
藤井栄太(ふじい えいた)
東洋大学文学部東洋思想文化学科4年
沖健斗(おき けんと)
東洋大学経営学部経営学科3年
Style Syndicateが誇る、チームワークの秘訣
画像:(左から)藤井栄太さん、沖健斗さん、中島佳祐さん
―皆さんのダンスは、すごく息がぴったりですね。何か秘訣があるのですか?
中島(K-Suke)「3人の動きが揃っているのが、Style Syndicateのダンスの一番の強みです。僕たち3人は皆、ストリートダンスの中でも“ブレイクダンス”を専門としています。そのため今回の大会でも3人同時に踊ったり、合わせ技をしたりする“ルーティン”において、動きが整っているところが評価されたのだと思います。 もうひとつの秘訣は、『鍋』ですかね(笑)。毎回3人でバトルに出る前は、暑い時期でも一緒に鍋を食べるのが恒例になっています。同じ釜の飯を食って結束を高める……。チームワークとはあまり関係ないですかね(笑)。」
藤井(EITA)「いやいや、大会に出る前から一緒に練習したり、意識的に同じ時間を過ごすことで結束を高めていたので、それが結果にも繋がったんだと思います。他のチームに比べても僕たちの仲の良さは『ダントツ』という自信があります。」
―皆さん、仲がいいのですね。ダンスバトルで披露する動きは、アドリブなのですか?
藤井(EITA)「ある程度は決めていますが、特にソロパートは事前に考えていたものから、状況を見てアドリブで対応することもあります。流れる音楽もその時のDJが決めるものなので、本番中に流れた曲によってもどのような演技をするか、瞬間的にコミュニケーションを取っています。」
―なるほど、その場で決めることもあるのですね。「RIZE」で優勝した時のお気持ちは?
中島(K-Suke)「実は昨年も、Style Syndicateとして『RIZE』に出場したのですが、全然勝ち上がることができなかったんです。その分、今回の優勝の喜びはひとしおでした。『DANCE ALIVE HERO’S』は、幼少時から憧れ続けていたステージだったので、そこに自分達も立つことができたことがとても光栄でした。」
ストリートダンスがつなぐ縁
―少し話は戻りますが、皆さんが「Style Syndicate」を結成されたきっかけを教えてください。
中島(K-Suke)「僕たちが出会ったのは、東洋大学のダンスサークル『Snow Dancer』です。人見知り同士で初めは距離を取り合っていたのですが、お互いに切磋琢磨するうちにだんだんと意気投合して。同じ大学のメンバーでチームを組む『DANCE ALIVE HERO’S』 の『RIZE』に3人で出てみようという話になりました。“Style Syndicate”を結成したのもそれがきっかけです。」
―Style Syndicateは「RIZE」のために結成されたのですね。皆さんはお互いのことをどう思っているのですか?
中島(K-Suke)「Saru roc(沖さん)は、忘れっぽいところや自由すぎるところがあって手を焼くこともあるんですが、ダンスバトルでは正直一番頼りになる存在です。ここ!という場面で必ずキメてくれる特攻隊長ですね。EITAは、大学に入ってからずっと一緒に踊っているんですが、ものすごく技術も高くて、何よりも親しみやすい。いつの間にか人の心にスッと入ってくるような、そんな奴です。」
沖(Saru roc)「K-Sukeさんは、とても優しくて頼りになるリーダー的な存在です。出会った当初はおしゃれで背も高くて近寄りがたい印象だったのですが、実際は少し抜けている!そんな完璧すぎないところも僕は好きです(笑)。」
藤井(EITA)「僕とSaru roc(沖さん)は、K-Suke にStyle Syndicate のことを任せきりで……。『いつもありがとう』という気持ちでいっぱいです。僕にとって2人は、ライバルであり、仲の良い友達ですね。」
―三者三様のキャラクターがいいバランスをとっているのですね。では最後に、ストリートダンスの魅力とは?
中島(K-Suke)「『人との出会い』だと思います。ストリートダンスは自分のチームに人を呼んだり、呼ばれたりすることで、自然と仲間の輪が広がっていきます。大学生という貴重な時間に、この2人と出会えたことにも特別な『縁』を感じています。」
―これからどんな道に進もうと、ダンスだけは続けていきたいと語っていた3人。さらなるご活躍に期待しています!